GLAY 公開のライブ動画 自然公園内に無許可でステージ設け撮影

GLAY 公開のライブ動画 自然公園内に無許可でステージ設け撮影
人気ロックバンド「GLAY」が、今月公開した北海道函館市での無観客ライブの動画が、自然公園内に無許可でステージなどを設けて撮影されていたことがわかり、北海道は動画の制作会社に行政指導を行う方針です。
問題となっているのは、今月、「GLAY」がインターネットの動画投稿サイト「YouTube」で公開した30分ほどの無観客ライブの動画です。

新型コロナウイルスの感染が広がる中でも、多くのファンに音楽を届けようと先月下旬、「GLAY」の地元、函館市の恵山道立自然公園で撮影され、山肌に設けたステージ上で雄大な自然をバックに6曲を演奏しています。

ところが北海道によりますと、自然公園内の特定の区域にステージなどの工作物を設置する場合は、道の許可が必要と条例で定められているのに対し、制作会社からの申請はなかったということです。

このため、道の担当者が17日、撮影現場を調査したところ、原状回復が必要な地面に穴が掘られたり、草木が倒されたりという状況は認められませんでしたが、道は、制作会社に対して撮影の経緯などを聞き取ったうえで、再発防止を求める行政指導を行う方針です。

制作会社「道と認識の相違」

動画を撮影した制作会社の担当者は「北海道の担当者に事前にドローン撮影の相談をした際、ステージを設置することも伝えたが、必要な手続きについて道側から説明がなかったので、許可の申請はせず、問題もないと考えていた。道とは認識の相違があったと考えている」と話しています。

所属事務所「驚いている」

GLAYの所属事務所の担当者は「制作会社からは撮影の許可は大丈夫だと聞いていたので、北海道に申請を出していなかったことに驚いている。経緯や事実関係について確認を進めている」と話しています。

宣伝担当「事実関係を確認中」

今回の問題について、「GLAY」の宣伝などを担当する会社などは、事実関係を確認中で、対応についても協議中だとしています。