お盆の新幹線や特急の利用者数 平成2年以降最少 コロナ影響で

お盆の新幹線や特急の利用者数 平成2年以降最少 コロナ影響で
お盆を含む期間の新幹線や特急列車の利用者の数は、新型コロナウイルスの影響で、去年の同じ時期の24%と大幅に落ち込み、JR各社によりますと記録が残る平成2年以降、最も少なくなりました。
JR各社は、お盆を含む今月7日から17日までの11日間に、全国の新幹線や特急列車を利用した人の数をまとめました。

それによりますと、期間中の利用者は354万9000人で、去年の同じ時期の24%と新型コロナウイルスの影響で大幅に落ち込みました。

路線ごとの利用状況では、山形新幹線と秋田新幹線が16%、東北新幹線が21%、山陽新幹線が23%、東海道新幹線と北海道新幹線が24%、九州新幹線が28%などとなっています。

JR各社によりますと記録が残る平成2年以降、最も少なくなりました。

高速道路の交通量も減少

高速道路各社によりますと、今月7日から16日までの10日間の全国の主要な区間の1日当たりの平均交通量は、去年の同じ時期の67%に減少しました。

30キロ以上の渋滞の回数は6回と、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、交通量、渋滞の回数ともに平成17年の道路公団民営化以降最も少なくなりました。

国内空の便 利用者数大幅に落ち込む

お盆休みを含む期間の国内の空の便の利用者数は、新型コロナウイルスの影響で去年の同じ時期の35.1%と大幅に落ち込みました。

国内の主な航空会社11社は、お盆を含む今月7日から16日までの10日間に、国内の空の便を利用した人の数をまとめました。

それによりますと期間中の利用者は、およそ123万8000人で、去年の同じ時期の35.1%と大幅な減少となりました。

このうち全日空は去年の同じ時期の30.4%、日本航空は33%、スカイマークは40.6%などとなっています。

航空各社によりますと沖縄方面や北海道方面の利用が多かったということですが、新型コロナウイルスの感染が再び拡大した影響で、7月の中旬以降キャンセルが相次いだということです。

一方、国際線は、現在も運航しているのは3社のみで、利用者は合わせておよそ2万1000人で、前の年の3%にとどまりました。