コロナで高齢者孤立相次ぐ 一時保護を都に要望

コロナで高齢者孤立相次ぐ 一時保護を都に要望
新型コロナウイルスの感染が再び広がる中、必要な介護が受けられず自宅に取り残される高齢者が相次いでいるとして、ケアマネージャーの有志がきょう都庁を訪れ、高齢者を一時的に保護する新たなサービスを設けるよう要望しました。
要望を行ったのは高齢者の生活を支援したり介護プランを作成したりする都内のケアマネージャーの有志6人で、18日都庁を訪れ、担当者に要望書を手渡しました。

ケアマネージャーによりますと、自宅で介護を受けている高齢者の中には、同居する家族が新型コロナウイルスに感染して支え手を失い、高齢者自身も濃厚接触者とされてショートステイなどの介護サービスが受けられず、自宅に取り残されるケースが相次いでいるということです。

このため要望書では、たとえ濃厚接触者であっても一時的に保護する新たなサービスや施設を設けるよう求めています。

なかでも認知症の高齢者は数時間でも1人きりになると事故に遭うなど命の危険にさらされるため、受け入れ先の確保を急ぐよう求めています。

ケアマネージャーの後藤紀行さんは「新型コロナで1人になる高齢者をどう支えていくかが盲点になっている。24時間介護ケアを受けられる仕組みが必要だ」と話しています。

一方、東京都は「高齢者が確実に介護サービスを受けられるよう、保健所や介護事業所と連携していきたい」としています。