東京都 新型コロナ 207人感染確認 3人が死亡

東京都 新型コロナ 207人感染確認 3人が死亡
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東京都は18日、都内で新たに207人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。また、感染が確認されていた90代の男女3人が死亡したことを明らかにしました。
東京都は18日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて207人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

都内で1日の感染の確認が200人を超えるのは16日以来です。

207人のうち、20代と30代は合わせて111人で、およそ54%を占めていて、40代と50代は合わせて54人で、およそ26%を占めています。

このほか、60代と70代がいずれも12人、80代が7人、90代が1人、それぞれ感染が確認されています。

また、207人のうち、およそ36%に当たる75人は、これまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、およそ64%の132人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。

濃厚接触者75人のうち、最も多いのは家庭内の感染で24人、次いで職場内が16人でした。

また、会食で感染したのは14人で、このうち20代の男性は今月8日に20人で飲み会をして、別の参加者から感染したということです。

このほか、30代の夫婦が都外の実家に帰省して、帰省先の母親から感染したケースもあったということです。

これで都内で感染が確認されたのは1万8082人になりました。

一方、18日の時点で重症の患者は17日から4人増えて31人だということです。

また、都は、感染が確認されていた90代の男女3人が死亡したことを明らかにしました。

いずれも基礎疾患があったということです。

これで都内で死亡した人は合わせて344人になりました。

入院や重症、療養、調整中の人数は

東京都によりますと、都内で18日までに感染が確認された1万8082人のうち、入院中の人は17日より25人減って1641人となっています。

このうち重症の人は17日から4人増えて31人です。

都は18日の時点で、重症患者向けを100床、中等症以下の患者向けを2300床確保していて、今後、中等症以下の患者向けの病床を2700床まで増やすことを目指しています。

これとは別に来月から10月にかけて2つの専用病院を開設して、200床を確保するとしています。

また、自宅で療養している人は17日より84人減って661人です。

都が開設している8つのホテルで療養している軽症や無症状の人は17日より9人減って278人です。

このほか、医療機関への入院と、ホテルや自宅での療養のどちらにするか調整中の人は17日より63人減って758人です。

一方、すでに退院した人や、自宅などでの療養が終わった人は1万4400人となっています。

集中治療室の患者はカウントせず

東京都は新型コロナウイルスに感染した人のうち、人工呼吸器を使っている人と、「ECMO」と呼ばれる人工心肺装置による治療を受けている人を重症患者として集計しています。

一方で、都は、人工呼吸器や「ECMO」を使わず集中治療室に入っている人は重症患者にカウントしていませんが、以前は、国の基準に基づき、集中治療室に入っている人も集計に入れていたということです。

これについて、都の担当者は「具体的にいつから集中治療室に入っている人を除いたかは確認中だが、少なくとも感染の確認が1度落ち着いた6月ごろから公表している重症患者は今の集計方法だ」と説明しました。

そのうえで「医療機関の病床の都合で、一時的に集中治療室に入っている患者もいて、集中治療室のすべての人が必ずしも重症ではないと聞いている。こうした医療現場の実態や専門家の意見を踏まえ、より適切に実態を反映するため、重症患者の定義を整理した。少なく見積もるためではない」と話し、現時点では、今後もこの集計の方法で重症患者を公表するとしています。

「重症患者が極端に増えているわけではない」

18日の時点で都内の重症の患者が31人になったことについて、都の担当者は「先週まで1週間に2000人程度の感染が確認されていたので、その感染者数からすると重症患者が極端に増えているわけではない。高齢の感染者も出ているので、それに比例して重症患者が増えているのではないか」と話しています。