大手デパート3社 今月前半の売り上げ 大きく減少 コロナ影響

大手デパート3社 今月前半の売り上げ 大きく減少 コロナ影響
k10012570941_202008171809_202008171814.mp4
大手デパート3社の今月前半の売り上げは、新型コロナウイルスの感染が再び拡大し、外出を控える動きが強まっていることなどから,、去年の同じ時期と比べ大きく減少しました。
各社の発表によりますと、今月1日から13日までの売り上げは、去年の同じ時期と比べて、大丸松坂屋百貨店が33%、高島屋が18.7%、それぞれ減少しました。

また、三越伊勢丹ホールディングスは、今月1日から16日までの売り上げが23.1%減少しました。

各社とも、売り上げを支えていた外国人旅行客の免税の売り上げが90%以上落ち込んでいるほか、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で国内の買い物客の間でも外出を控える動きが再び強まり、売り上げの低下につながっています。

デパート各社では、対面での接客を避け、電話やネットを活用した販売を強化するなど、外出を控える人たちの消費を喚起する新しい取り組みに力を入れて、売り上げの回復をめざしたいとしています。

電話やネット販売を強化

新型コロナウイルスの感染が再び拡大し、夏の商戦で苦戦している東京都内のデパートでは、対面販売が主流の化粧品を電話営業で販売したり、店頭でしか販売しない人気商品の注文を、電話やネットで受け付けたりするなど、外出を控える顧客向けの取り組みに力を入れています。

このうち東京 銀座のデパートでは、新型コロナウイルスの感染拡大で16日までの8月の売り上げが、去年の同じ時期より35%落ち込んでいます。

このデパートでは、外国人旅行客の減少で、売り上げが大きく落ち込む化粧品売り場で、販売員が客に電話で商品を紹介したり、注文に応じたりするサービスを始めています。

化粧品は従来、販売員が客と対面し、実際にメークを試してもらいながら販売するスタイルが主流ですが、このデパートでは、電話販売を取り入れたところ、感染リスクが高いとされる高齢者の客を中心に好評で、売り上げは想定の5倍以上にのぼっているということです。

「松屋銀座」で化粧品売り場を担当する島田成一郎さんは「電話なら販売員の感染リスクを抑えることもできるので、今後も取り組みを続けたい」と話していました。

デパート各社では、「三越伊勢丹」がオンラインの会議システムなどを活用して自宅にいる客に商品を紹介するサービスを始めているほか、「東武百貨店」は、本来は店頭でしか販売しない地方の物産展の人気商品の注文を電話やネットでも受け付けるなど、外出を控える顧客に向けた取り組みに力を入れています。