東京都 新型コロナ 161人の感染確認 200人下回るのは11日以来

東京都 新型コロナ 161人の感染確認 200人下回るのは11日以来
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東京都は17日、都内で新たに161人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。都内で1日の感染の確認が200人を下回るのは今月11日以来です。
東京都は、17日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて161人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

都内で1日の感染の確認が200人を下回るのは今月11日以来です。

20代と30代が約50%

161人のうち、20代と30代は合わせて80人でおよそ50%、40代と50代は合わせて47人でおよそ29%を占めています。

このほか、60代が10人、70代が12人、80代が4人、90代が1人、それぞれ確認されています。

濃厚接触者は約43%

また、161人のうち、およそ43%に当たる69人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、およそ57%の92人は、これまでのところ感染経路がわかっていないということです。

濃厚接触者69人のうち最も多いのは家庭内の感染で27人です。18人は女性で、このうち11人が夫からの感染でした。

また、会食で感染したのは12人で、このうち20代から30代の男女7人が今月8日に20人余りで行ったバーベキューで感染しました。このバーベキューで感染した人はこれで8人になったということです。このほか、別のバーベキューでも男子大学生1人が感染したということです。

このほか、職場内が6人、施設内が1人、その他は19人でした。その他のなかには体調の悪い友人を介抱した60代の男性が感染したケースがありました。友人が感染していたということです。

これで都内で感染が確認されたのは、1万7875人となりました。

新たに1人死亡

また、都は、感染が確認されていた70代の男性1人が死亡したことを明らかにしました。腎臓に持病があったということです。

これで都内で死亡した人は合わせて341人になりました。

都内 入院中の人1666人 重症者27人

東京都によりますと、都内で17日までに感染が確認された1万7875人のうち、入院中の人は16日より61人増えて1666人となっています。

このうち重症の人は16日から2人増えて27人です。都は、17日の時点で、重症患者向けを100床、中等症以下の患者向けを2300床確保していて、今後、中等症以下の患者向けの病床を2700床まで増やすことを目指しています。

これとは別に来月から10月にかけて2つの専用病院を開設して、200床を確保するとしています。

また、自宅で療養している人は16日より52人増えて745人です。都は、17日軽症や無症状の人に療養してもらうためのホテルをさらに1つ開設し、これで都内で受け入れているホテルが8つになりました。

この8つのホテルで療養している人は、16日より1人減って287人です。

また、医療機関への入院と、ホテルや自宅での療養のどちらにするか調整中の人は、16日より208人減って821人です。

一方、すでに退院した人や、自宅などでの療養が終わった人は1万4015人となっています。

小池知事「ここがこらえどころ」

東京都の小池知事は、17日、都内で感染が確認された人が、今月11日以来、200人を下回る161人だったことについて、記者団に対し、「これまでの流れから言うと、月曜日は少ない数字になる。お盆や土日などがあるので、若干、数字に変化があると思うが、特別な夏ということで皆様にいろいろとご協力いただいていることに感謝を申し上げたい」と述べました。

また、記者団が、「これはピークアウトしたということか」と質問したのに対して、小池知事は「専門家に分析をお願いしたいと思う。夏休み中ということもあるが、ここがこらえどころということで、ご協力を引き続きお願いしたい」と述べました。

西村経済再生担当相「重症者 引き続き注視」

西村経済再生担当大臣は、記者会見で、「新規陽性者の数が高いレベルで推移すれば、病床を圧迫することになるので宿泊療養の施設の確保も大事になってくる。数字をよく見ていきたい」と述べました。

そのうえで、重症者の数について、「少しずつ増えてきている。よく注意しなければならない」と述べ、引き続き注視していく考えを示しました。

東京都「陽性者が減少かどうか 数字の推移を見てから」

都の担当者は「検査はそれなりにやっている。実際に陽性者が減ってきているのかどうかは今週の推移を見る必要がある。今月の3連休やお盆休みの影響なのかどうか数字をみてからだ」と話していました。

また、大阪府などと比べて重症患者が少ないことについて、「都内では当初、起きていた大規模な病院でのクラスターが今は起きていない。東京では検査数も多く、早期に医療機関につなげることで症状が悪化する前に対応できていることも重症者が少ない要素の一つではないか」と話していました。