全国最短 9日間の夏休み終え授業再開 岐阜

全国最短 9日間の夏休み終え授業再開 岐阜
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新型コロナウイルスの影響による学習の遅れを取り戻すため、夏休みが全国の公立の小中学校の中で最も短い9日間に短縮された岐阜県内の6つの市と町の小中学校で、17日から授業が再開されました。
岐阜県の土岐市や多治見市、それに中津川市などあわせて6つの自治体では、新型コロナウイルスによる臨時休校の影響で、夏休みが全国の公立の小中学校の中で最も短い9日間に短縮されました。

このうち県南東部の土岐市では8つの小学校と6つの中学校で授業が再開され、市立泉小学校では全校児童650人あまりが登校し、体調のチェックを受けたあと教室に向かいました。

その後、集会が行われ後藤淳校長が教室にいる子どもたちに、放送室からモニターを通じて「短い夏休みが終わりましたが、ウイルスに感染しない生活を守りながら自分で考えて行動する力を養いましょう」と呼びかけました。

このあと教室では教師が、熱中症にならないよう水分補給の大切さを説明したあと、子どもたちは早速授業の準備を進めていました。6年生の児童は「夏休みが短いのは残念ですが、学校でみんなに会えるのでうれしいです」とか、「2学期は遅れた勉強をがんばりたい」などと話していました。

各地で授業再開

名古屋市の小学校では、新型コロナウイルスによる臨時休校の影響で短縮された夏休みが終わって17日から授業が再開し、感染予防とともに熱中症への注意も先生たちから呼びかけがありました。

名古屋市の公立の小中学校では、夏休みは例年よりも15日ほど短い27日間でした。名古屋市西区のなごや小学校では、3密を避けるため、児童が各教室に設置されたテレビで校内放送を聞く形で朝の会が行われました。

はじめに、田中雄司校長が、「学校でコロナと向き合う生活が始まります。3密を避けるため、決まりや約束を守って感染しないよう注意しましょう」と呼びかけました。

このあと、各教室で担任の先生が、新型コロナウイルスの感染予防とともに、熱中症を防ぐための注意点も伝えていました。小学2年生の男の子は、「妹たちとプールやブルーベリー狩りに行って楽しかった。コロナにかからないよう気をつけます」と話していました。

また、田中校長は、「授業時間が例年よりも短くなっているが、全体の学習の流れを見直すなどして乗り切っていきたい」と話していました。
夏休みが2週間あまりに短縮された横浜市では、17日から小中学校などの授業が始まりました。

横浜市では、例年、7月下旬から1か月あまりが夏休みの期間ですが、ことしは新型コロナウイルスの影響で休校が続き、授業時間を確保するため2週間あまりの短い夏休みとなりました。17日、市立の小中学校や特別支援学校などあわせて509校が授業を再開し、このうち、鶴見区にある潮田小学校では午前8時すぎ、子どもたちが元気に登校してきました。

学校では、毎年、夏休み明けに体育館で全校集会を開いていますが、ことしは、校内放送に切り替え、緒方克行校長が「これからもいつもの年とは違う取り組みをしないといけません。みんなで協力して大変なときを乗り越えていきましょう」と語りかけました。

このあと、担当の教諭が、感染防止対策の一方で、暑いときは人との距離をとりながらマスクを外して、熱中症対策を行うよう呼びかけました。

6年生の男子児童は、「夏休みはあっという間でした。いつもより学校再開が早く季節的にまだ暑いですが、それでもみんなに会えるので楽しいです」と話していました。神奈川県内の政令指定都市では、川崎市もきょうから授業を再開しているほか、相模原市は来週から授業を再開することになっています。