夏休み “自宅で過ごす”人 約7割 コロナ感染リスクを考慮

夏休み “自宅で過ごす”人 約7割 コロナ感染リスクを考慮
ことしの夏休みの過ごし方について、帰省や旅行を控えて自宅で過ごすという人がおよそ7割に上ることがマーケティング会社の調査でわかりました。
このアンケート調査は、ことしの夏休みやお盆の過ごし方について18歳から49歳の男女436人を対象に先月、インターネットを通じて行われました。

それによりますと、帰省や旅行はせずに、買い物に出かけたり仕事をしたりするなど、「自宅で過ごす」と答えた人がおよそ7割に上りました。

さらに、子どもがいる家庭では9割が「実家に帰省しない」と答えています。

理由としては、新型コロナウイルスの感染リスクを考慮して、「実家の両親が高齢で不安」といった回答が目立ち、オンラインで帰省を済ませる人もいるということです。

一方で、自宅にいながら休みを楽しむ工夫もみられ、室内や庭でキャンプ道具を使って過ごすとか、お風呂にぬるめのお湯をためてプールにして遊ぶという回答もありました。

調査を行ったマーケティング会社「ネクストレベル」は「ステイホームを意識しながら工夫して楽しもうとしていることが分かった。本当は出かけたいという声も多く、我慢の休暇となっている」と話しています。

東京に単身赴任の父親も「オンライン帰省」

和歌山市に妻と息子を残して東京 江戸川区に単身赴任している会社員の川口啓太さん(38)は、ことしのお盆は自宅に帰らず、1人で過ごしています。

毎年この時期は両親が暮らす和歌山県海南市の実家で過ごしていますが、ことしは一人息子の湧太くん(9)と妻の久美さん(38)だけが帰省しました。

14日は1人で過ごしている単身赴任先のマンションで、スマートフォンのビデオ通話機能を使った「オンライン帰省」を行い、海南市の実家にいる家族と会話しました。

川口さんはスマートフォンの画面に映し出された湧太くんと、夏休みの過ごし方について話していました。

新型コロナウイルスの感染が広がる前は、毎月、和歌山市に帰っていましたが、4月以降はほとんど家族と会えなくなっているということです。

川口さんは「思っていたより違和感もなく、会話できましたし、家族の元気そうな顔が見られて、安心しました。例年帰省し、子どもと祭りに行ったり、川遊びをしたりして楽しんでいるのですが、ことしは感染のリスクもあるのでやむを得ないと思います。感染収束の見通しも立っていませんが、早く直接家族の顔が見たいです」と話していました。