コロナ禍のお盆 老人ホームの入所者が動画で墓参り 三重 鈴鹿

コロナ禍のお盆 老人ホームの入所者が動画で墓参り 三重 鈴鹿
新型コロナウイルスの感染が広がる中のお盆ですが、外出制限が行われている三重県鈴鹿市の老人ホームでは、入所者がお墓の動画を見ながら墓参りしています。
鈴鹿市の老人ホーム「みっかいち」では、30人余りの高齢者が入所していますが、新型コロナウイルスへの感染を防ぐため家族との面会や外出の制限を行っています。

このためお盆の墓参りができない入所者のため、家族が撮影したお墓の動画や写真をプロジェクターで映して、老人ホームにいながら墓参りしてもらう取り組みを行っています。

14日は、80代から90代の入所者の女性3人が線香をあげ、映し出されたお墓に向かって手を合わせていました。

91歳の女性は「本当にうれしいです。墓参りに実際に行ったような気持ちになりました」と話していました。

老人ホームの松原和之施設長は「疑似体験ですが、実際に墓参りに行った感覚をもってもらいたい。また、新型コロナウイルスが収まっても、足腰が不自由でお墓参りにいけない人のために続けていきたい」と話していました。