トランプ大統領 事前収録ではなく議場で演説の考え 国連総会

トランプ大統領 事前収録ではなく議場で演説の考え 国連総会
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来月、ニューヨークで行われる国連総会は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため創設以来初めて各国首脳が一堂に会することなく事前に収録した演説を議場で放送することになっていますが、アメリカのトランプ大統領は、アメリカ大統領の義務だとして実際に議場に立って演説を行いたいとする考えを示しました。
トランプ大統領は13日、ホワイトハウスで行った記者会見で、来月行われる国連総会について、「演説するために直接国連に行くことを検討している。そうでないやり方もできるが、私は現地に行きたいと思っている」と述べ、状況しだいではニューヨークの国連本部を訪れて演説を行いたいとする考えを示しました。

その理由については、「アメリカの大統領として、国連で重要な演説するのは義務のようなものだと考えている」と説明しました。

例年、国連総会では、アメリカをはじめ、100以上の国から国家元首や首脳などが一堂に会し、議場で演説するのが慣例となっていますが、ことしは新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、創設以来初めて事前に収録した演説を議場で放送する形で開催されます。

このため、トランプ大統領が実際に議場に立って演説する唯一の首脳になるかもしれませんが、トランプ大統領としては、国連にみずから足を運ぶことで、アメリカでは新型コロナウイルスに対応できていて、大統領の行動が制限されるものではないと印象づけるねらいもあるものとみられます。