クラスター100例を分析 “典型的なケース”とは 国立感染症研

クラスター100例を分析 “典型的なケース”とは 国立感染症研
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感染者の集団、クラスターが発生した典型的なケースを分析した事例集を国立感染症研究所が公表し、いわゆる「3密」の環境にいたりマスクを着用していなかったりするときなどに、感染が広がったとして改めて、基本的な対策を徹底するよう呼びかけています。
国立感染症研究所で感染状況の調査を行っている専門チームは、先月までの半年間に各地で確認されたクラスター、およそ100例を分析し、典型的なケースをまとめた事例集を公表しました。

この中で、例として挙げているのは、医療機関での院内感染、カラオケを伴う飲食店、職場での会議、スポーツジム、接待を伴う飲食店、バスツアーの6つで、それぞれ分析した結果と注意点が示されています。

たとえば、職場での会議については、発症する前日に会議に参加した人を発端に合わせて9人が感染したケースを示し、閉めきった空間で一堂に会して議論するため、3密になることが多いと分析しています。

そのうえで、会議はオンラインで行うことを勧め、対面で行うときには換気の徹底と十分に間隔を取ること、それにマスクを着用することを呼びかけています。

ほかのケースでも換気の悪い場所で、長時間、近距離での会話や飲食をともにするなどして感染が広がっており、改めて、3密の環境を避けるとともに、消毒やマスクの着用など基本的な対策を徹底するよう呼びかけています。

事例集は厚生労働省のウェブサイトで見ることができ、国立感染症研究所の鈴木基感染症疫学センター長は、「日頃の感染対策に生かしてほしい」と話しています。

「https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000654503.pdf」