日本とシンガポール ビジネスなどの往来 来月再開へ 外相会談

日本とシンガポール ビジネスなどの往来 来月再開へ 外相会談
茂木外務大臣は、訪問先のシンガポールでバラクリシュナン外相と会談し、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って両国が行っている入国制限措置を緩和し、ビジネス関係者などを対象に、9月からの往来再開を目指すことで合意しました。
シンガポールを訪問している茂木外務大臣は13日、バラクリシュナン外相とおよそ2時間、会談しました。

会談で、両外相は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って両国が行っている入国制限措置の緩和をめぐって協議を行い、ビジネス関係者などの短期滞在者と企業の駐在員ら長期滞在者の双方を対象に、9月からの往来再開を目指すことで合意しました。

また、ワクチンの供給確保に向けて、両外相は、国際団体「Gaviワクチンアライアンス」などが呼びかけている、複数国で、ワクチンを共同購入する取り組みが重要だという認識で一致しました。

一方、中国が南シナ海などで進出を強めていることについて、茂木大臣が「一方的な現状変更の試みに関して、懸念を有している」と述べたのに対し、バラクリシュナン外相も、航行の自由の重要性を強調しました。
このあと、茂木大臣はオンライン形式で記者団の取材に応じ、民主活動家などが逮捕された香港情勢に関しても意見を交わしたと明らかにしたうえで「一連の事案は、香港の言論の自由や報道の自由に疑念を抱かせるものだ。関係国と連携し、適切に対応していきたい」と述べました。