病院虐待事件 患者の隔離に手続き取られず 神戸市 改善命令へ

病院虐待事件 患者の隔離に手続き取られず 神戸市 改善命令へ
看護師による入院患者への虐待事件が起きた神戸市の病院で、患者の隔離を行う際、医師が診察したうえで判断するといった、法律で定められた手続きが取られていなかったことが神戸市の調査で新たに分かりました。市は病院に対し、近く改善命令を出す方針を固めました。
神戸市西区の精神科病院「神出病院」では、ことし3月、看護師ら6人が入院患者を虐待したとして逮捕され、その後、起訴されました。

事件を受けて、病院を監督する神戸市は、6回にわたる病院への立ち入りや職員への聞き取りを行って調査を進め、すでに明らかになっている、柵付きのベッドによる監禁や、患者どうしでわいせつな行為をさせたことなどを改めて確認したということです。

さらに病院では、患者を保護室に入れるといった隔離を行う際、法律で定められた手続きを取っていなかったことが新たに分かりました。

精神保健福祉法では、患者の隔離について最小限にとどめるとしたうえで、実施する条件として「医師が診察を行い、本人や周囲に危険が及ぶ可能性が著しく高いと判断した時に限る」としていますが、この病院では、医師の診察が行われた記録などは残されていなかったということです。

こうした実態について、神戸市は「著しく適当でない」と判断し、週明けにも、病院に対して法律に基づく改善命令を出す方針を固めました。