大手商社 6月まで3か月間の決算 各社とも減少 赤字も

大手商社 6月まで3か月間の決算 各社とも減少 赤字も
大手商社の6月までの3か月間の決算が出そろい、このうち三菱商事は自動車の需要が落ち込んだ影響などで、最終的な利益が去年の同じ時期より77%減少しました。
大手商社のことし4月から6月までの決算によりますと、最終的な利益は三菱商事が去年の同じ時期より77%減ったのをはじめ、三井物産は50%、伊藤忠商事が28%、丸紅は10%、それぞれ減少し、住友商事は410億円の赤字でした。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う、資源価格の下落や消費が冷え込んで食品の事業が振るわなかったことなどが要因で、このうち三菱商事は自動車需要の落ち込みや、鉄鋼の原料となる石炭価格が値下がりした影響が響きました。

今年度1年間の業績の見通しについて、三菱商事は最終的な利益が前の年度より62%少ない2000億円と予想しています。

増一行CFOは電話による決算会見で「事業環境は楽観できず、赤字が続く事業を整理するなど危機感を持って難局を乗り切りたい」と述べました。