東京都 新型コロナ 206人の感染確認「ピークアウトと言えず」

東京都 新型コロナ 206人の感染確認「ピークアウトと言えず」
東京都は13日、都内で新たに206人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。感染経路が分かっている人のうち最も多いのが家庭内での感染です。

200人超は2日連続

東京都は、13日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて206人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

都内の1日の感染の確認が200人を超えるのは2日連続です。

62%は感染経路わからず

206人のうち、20代と30代は合わせて107人でおよそ52%を占めています。

また、206人のうち、およそ38%にあたる78人は、これまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、残りのおよそ62%の128人は、これまでのところ感染経路がわかっていないということです。

これで都内で感染が確認されたのは、1万6680人となりました。

家庭内感染が43人

感染経路がわかっている濃厚接触者78人のうち、最も多かったのは家庭内での感染で43人でした。

なかには、同じ部屋で暮らしていた外国人の男子大学生4人が感染したケースや、夫婦と10歳未満の子どもの合わせて3人が祖父母から感染したケースなどがあるということです。

このほか職場内での感染が12人、会食での感染が5人、その他が10人などとなっています。

一方、夜間に営業する接待を伴う飲食店の関係者は感染経路がわかっていない人も含めて7人でした。

重症患者は変わらず21人 2人死亡

一方、13日の時点で重症の患者は、12日から変わらず21人だということです。

また、都は、感染が確認されていた80代の女性と70代の男性の合わせて2人が死亡したことを明らかにしました。

このうち80代の女性は、クラスターが発生した施設を利用していたということです。

これで都内で死亡した人は合わせて338人になりました。

都「ピークアウトとは言えない」

都内で感染が確認された人は、先週は400人を超える日がありましたが、今週に入ると、10日の月曜日が197人、11日の火曜日が188人、水曜日の12日は222人で、13日は206人でした。

都の担当者は、「検査数は少なかったが、ここ数日、どういう影響で200人前後になっているのかはわからない。感染者数が落ち着いてきたのかどうかはあす以降を見たうえでの判断であり、今の時点で『ピークアウト』したと言える状況ではない」と話していました。

入院中は1658人

東京都によりますと、都内で13日までに感染が確認された1万6680人のうち、入院中の人は12日より1人減って1658人となっています。

このうち重症の人は12日と変わらず21人です。

都は、13日の時点で、重症患者向けを100床、中等症以下の患者向けを2300床確保していて、今後、中等症以下の患者向けの病床を2700床まで増やすことを目指しています。

これとは別に9月から10月にかけて2つの専用病院を開設して、200床を確保するとしています。

また、自宅で療養している人は12日より16人増えて642人です。

さらに、都が開設している7つのホテルで療養している軽症や無症状の人は12日より70人減って296人です。

都は、今月17日に、さらに1つのホテルを開設する予定です。

また、医療機関への入院と、ホテルや自宅での療養のどちらにするか調整中の人は12日より63人減って898人です。

一方、すでに退院した人や自宅などでの療養が終わった人は1万2848人となっています。