医療的ケア必要な子に衛生用品を優先配布へ コロナで入手困難

医療的ケア必要な子に衛生用品を優先配布へ コロナで入手困難
新型コロナウイルスの影響で消毒などに使う衛生用品の入手が難しくなっていることから、厚生労働省は医療的なケアを必要とする子どもなどに優先的に配布する取り組みを今月下旬から始めます。
厚生労働省によりますと人工呼吸器を使用するなど日常的に医療的なケアが必要な子どもは全国でおよそ2万人に上るとみられ、家族がたんの吸引をする際などには消毒が欠かせません。

しかし新型コロナウイルスの影響で消毒などに使う衛生用品の需要が高まり入手が難しくなっていることから支援を求める声が相次いでいます。

このため厚生労働省は医療的なケアを必要とする子どもなどに▽人工呼吸器を使う場合に必要な「精製水」と▽医療器具などの消毒に使う「アルコール綿」を優先的に配布する取り組みを今月下旬から始めます。

支援の対象は、施設に入所せずに在宅で人工呼吸器を使用する人やたんの吸引を櫃ようとする人などです。

インターネットの専用のサイトで本人や家族からの申請を受け付け「精製水」と「アルコール綿」をおおむね1か月分、無償で配布するということです。

申請の受け付けを開始する日については今後、厚生労働省のホームページで公表することにしています。