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企業物価指数 経済活動再開で2か月連続上昇

企業の間で取り引きされるモノの価格を示す7月の企業物価指数は、前の月を0.6%上回り2か月連続で上昇しました。国内外で経済活動が再開し、原油価格が持ち直すなどしたためです。
日銀は毎月、企業の間で取り引きされているモノの価格を調べ、企業物価指数として公表しています。

先月の指数は、2015年の平均を100とし、去年の消費税率引き上げの影響を除いた指数で98.7となり、前の月を0.6%上回りました。指数が前の月を上回ったのは2か月連続です。

これは新型コロナウイルスの影響で世界的に需要が減って一時、大きく下落していた原油や金属の価格が、経済活動の再開に伴って持ち直していることや、農林水産物の価格が上昇したことが主な要因です。

ただ、去年の同じ月と比べると2.4%の下落となっていて、ことし3月以降、低い水準が続いています。

日銀は「新型コロナウイルスの影響はいくぶん和らいできたといえる。ただ、しばらく経済活動が抑制された状態は続くとみられ今後の経済・物価の動向を注視していきたい」と話しています。

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