JFEホールディングス 来年3月までの業績 1000億円の赤字見通し

JFEホールディングス 来年3月までの業績 1000億円の赤字見通し
鉄鋼大手のJFEホールディングスは、新型コロナウイルスの影響で、自動車向けの鋼材などの需要が低迷していることから、来年3月までの1年間の業績予想について、最終的な損益が1000億円の赤字と、2年連続の赤字になる見通しを明らかにしました。
JFEホールディングスが12日発表したことし6月までの3か月間の決算は、グループ全体で売り上げが前の年の同じ時期より19%減って7439億円、最終的な損益は197億円の黒字から一転して391億円の赤字となり、第1四半期としては4年ぶりの赤字となりました。

これは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた生産調整などにより、主力の自動車向けの鋼材など鉄鋼製品の需要が落ち込んだためです。

また、これまで公表を見送っていた来年3月までの1年間の業績予想については、需要は回復傾向にあるものの、これまでの落ち込みが大きいとして、最終的な損益が1000億円の赤字と、2年連続の赤字になる見通しを明らかにしました。

電話による会見で、柿木厚司社長は「国内の生産体制の見直しなど構造改革の前倒しを検討し、収益の確保に向けた取り組みを進めたい」と述べました。