スポーツクライミング 半年ぶり全国大会 女子は16歳の森が優勝

スポーツクライミング 半年ぶり全国大会 女子は16歳の森が優勝
スポーツクライミングで半年ぶりとなる全国大会が盛岡市で行われ、女子は16歳の森秋彩選手が2大会ぶりの優勝を果たしました。
スポーツクライミングの全国大会は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響でことし2月を最後にすべての大会が延期されていましたが、半年ぶりの大会となるリードのジャパンカップが9日から盛岡市で行われました。

リードは登った高さを競う種目で、11日は男女それぞれ8人が出場して決勝が行われました。

女子では、準決勝を1位で通過した16歳の森選手が持ち前の持久力を発揮し、あぶなげなくルートを登りきりました。

他にも、東京オリンピックの代表に内定している野口啓代選手など3人が完登しましたが、準決勝の成績の差で、森選手が2大会ぶり3回目の優勝を果たしました。

野口選手は2位でした。男子は17歳の西田秀聖選手がただ1人最後まで登りきって初優勝し、東京オリンピックの代表に内定している楢崎智亜選手は4位でした。

西田選手「次のステップに」

優勝した西田秀聖選手は「休むポイントを意識して作り、うまくいったことが完登につながった。強い選手ばかりのなかで勝つことができ、次のステップに進むことができたと感じます」と話していました。

また、東京オリンピックの代表に内定していて、今大会では4位に終わった※ナラサキ智亜選手は「テンポよく登ることができる得意なルートだったが、最後の動きの選択がうまくいかなかった。もう一度、3種目すべての基礎を上げて東京オリンピックに向かっていきたい」と話していました。

※ナラは楢の右上が「逆ハ」
※サキは「たつざき」

森選手「感動与えられる登りを」

優勝した森秋彩選手は「攻めの気持ちで最後まで登り切ることができた。自粛中は、ほかの人と比べることができず、成長を実感できなかったが優勝したことで自信になった。今後、開催される大会でも感動を与えられる登りをしたい」と話していました。

また、東京オリンピックの代表に内定していて、今大会では準優勝した野口啓代選手は「すでに登り切った選手がいるという緊張感のなか、自分も登り切れた点はよかった。東京オリンピックでもきょうのような暑さの中での試合が予想されるので対策をしっかりして、金メダルをねらいます」と話していました。