米国で子どもの新型コロナ感染者急増 学校再開の議論に影響か

米国で子どもの新型コロナ感染者急増 学校再開の議論に影響か
アメリカで新型コロナウイルスに感染する子どもの数が急増しています。ここ4週間でアメリカ国内で感染が確認された子どもの数は18万人に上り、学校再開の議論にも影響を与える可能性が出ています。
アメリカの小児科学会などが10日に発表した報告書によりますと、アメリカで最初に子どもの感染が確認されたことし3月2日以降、先月9日までのおよそ4か月間の子どもの感染者の累計は20万184人でしたが、その後の今月6日までの4週間で38万174人と、およそ1.9倍に急増しました。

これは、49の州とニューヨーク市、首都ワシントンなどのデータをまとめたもので、子どもの年齢の定義は州ごとに異なるものの、多くの州が0歳から19歳までとしています。

また、ことし4月16日時点では感染者全体における子どもの割合は2%でしたが、今月6日には9.1%にまで増加しています。報告書は、子どもの間で感染者が急増している原因については分析していませんが、感染が特に拡大している南部や西部の州で増えているということです。

アメリカではまもなく新学期を迎え、トランプ大統領は、オンラインではなく子どもが実際に登校する形での学校再開を呼びかけているものの慎重論も根強く、こうしたデータが学校再開に向けた議論に影響を与える可能性も出ています。