教育実習 大学の実習などで代替可能に 新型コロナで特例措置

教育実習 大学の実習などで代替可能に 新型コロナで特例措置
新型コロナウイルスの影響で、教員免許を取得するのに必要な教育実習の実施が難しくなっていることから、文部科学省は今年度に限った特例として、大学での実習などで代替を可能とすることを決めました。
教員免許を取得するためには、学校での教育実習が必要となっていますが、新型コロナウイルスの影響で、学校側が学生の受け入れが難しいとして、実施できないケースが出ています。

このため文部科学省は、今年度に限った特例措置として、大学での模擬授業などの実習や、各教科の指導方法や生徒指導などの講義で代替できるようにすることを決めました。

また、小中学校の教員免許を取得するために必要な介護体験についても、文部科学省が指定した教材などを学習し大学にレポートを提出したり、特別支援教育に関する単位を修得したりした場合に、免除するとしています。

萩生田文部科学大臣は、記者会見で「教育実習でなくても、学習指導員として学校に行けるようにするなど、後押しをしながら将来を担う『教員の卵』の質が低下したというそしりを受けないよう、教育現場と連携していきたい」と述べました。