パキスタン 約5か月ぶりに飲食店再開 新型コロナ

パキスタン 約5か月ぶりに飲食店再開 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染者が28万人を超えたパキスタンでは、感染拡大のペースが緩やかになったとして、飲食店などの営業が、およそ5か月ぶりに再開されました。
パキスタンでは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、ことし3月から外出制限や経済活動の規制を続けてきましたが、先月から1日に確認される新たな感染者数が1000人を下回るなど、感染拡大のペースが緩やかになったとして、政府は10日、およそ5か月ぶりに飲食店や映画館などの屋内での営業の再開を認めました。

このうち、首都イスラマバードにあるレストランでは、店員が入り口で客の手を消毒するなど感染防止対策をとっていました。

レストランを経営する男性は、「久しぶりに営業ができてうれしいです。感染防止に力を入れ、落ち込んだ売り上げを回復させたい」と話していました。

一方、飲食店では、政府の規則でマスクの着用が義務づけられていますが、マスクをつけない客や従業員があとを絶たないなど、感染防止対策が十分ではない店も少なくないとして、政府や医療関係者は、対策の徹底を呼びかけています。

イスラマバードにある医師会の代表の男性は、「感染を再び拡大させないためにも、マスクを着用し、人と人との間に一定の距離をとるなど、対策を徹底してほしい」と話していました。