京都 清水寺「千日詣り」始まるも参拝者少なく 新型コロナ影響

京都 清水寺「千日詣り」始まるも参拝者少なく 新型コロナ影響
京都の清水寺では、夏の伝統行事「千日詣り」が始まりましたが、ことしは新型コロナウイルスの影響で参拝者の数は、例年よりも少なくなっています。
清水寺でお盆の時期に行われる伝統行事の「千日詣り」は、1度のお参りで1000日お参りしたのと同じ御利益があるとされ、ふだんは入ることができない本堂の奥が特別に公開されています。

10日は家族連れなどが参拝に訪れ、マスク姿で互いに間隔を空けながら本尊の千手観音の前で、静かに手を合わせていました。
ことしは新型コロナウイルスの感染防止のため、一度に拝観する人数を制限しているほか、例年行われている千手観音の手に結ばれた五色のひもに触れながら参拝することや、願い事を書いたろうそくに火をともすことは取りやめになりました。

「千日詣り」は9日から始まっていますが、清水寺によりますと、ことしの参拝者の数は例年の半分以下ほどだということです。
兵庫県加古川市から家族で訪れた40代の父親は「手の消毒など感染に気を付けながら、家族の幸せを願いました。お盆に出かけるのはここで最後で、このあとは家に帰ってゆっくり過ごしたいです」と話していました。

清水寺の「千日詣り」は、8月16日まで行われます。