松江 3人の感染確認 いずれもクラスター発生の私立高校生徒ら

松江 3人の感染確認 いずれもクラスター発生の私立高校生徒ら
松江市は、10日、新たに3人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。いずれも感染者の集団、クラスターが発生した市内の高校の生徒やすでに感染が確認された生徒と同居している人で、松江市は、厚生労働省に対策班の派遣を要請し、さらに調査を進めることにしています。
島根県内で新型コロナウイルスへの感染が確認されたのはこれで126人となりました。
松江市によりますと、感染が確認されたのは、クラスターが発生した市内にある私立高校、立正大淞南高校のサッカー部の男子部員と野球部の男子部員、それにすでに感染が確認されているサッカー部の部員と同居する人の合わせて3人です。

松江市は、今月8日、高校の学生寮で生活するサッカー部の部員と、寮に出入りしている男性の合わせて2人の感染が確認されたことを受けて、全校生徒や教員などを対象にPCR検査を進めていて、9日は、学生寮のサッカー部の部員を中心に教員などを含む91人の感染が確認されています。

松江市は引き続き、PCR検査を進めるとともに、厚生労働省にクラスター対策班の派遣を要請し感染経路などについて、さらに調査を進めることにしています。

島根県で感染が確認された人は、これで126人となり、松江市では、10日までの3日間で、県全体の7割以上にあたる合わせて96人の感染が確認されています。

集団感染謝罪 対策見直しへ

松江市の立正大淞南高校は10日夜、感染者の集団、クラスターが確認されたあと初めて校長が会見を開いて謝罪するとともに、学校としての感染防止対策に何らかの不備があったとして、今後、専門家の指導を受けながら対策を見直す考えを示しました。

会見を開いたのは松江市の立正大淞南高校の北村直樹校長らで、「市民や生徒、保護者に多大なる心配と迷惑をかけ誠に申し訳ありませんでした」と謝罪しました。

そのうえで、感染防止対策について、集団感染が発生したサッカー部の寮では食事や入浴の際に時間帯を分けて生徒が密集しないようにしていたと説明しました。

またサッカー部の県外への遠征については移動はすべて学校のマイクロバスを利用し、県外に出た生徒全員に2週間にわたって健康観察を行っていたということです。

こうした中で集団感染が発生したことは生徒の落ち度ではなく学校としての感染防止対策に何らかの不備があったとして、専門家の指導を受けながら対策を見直す考えを示しました。