東京都 新たに197人 新型コロナ感染確認 約56%が20~30代

東京都 新たに197人 新型コロナ感染確認 約56%が20~30代
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東京都は10日、都内で新たに197人が新型コロナウイルスに感染していることを確認し、70代の男性1人が死亡したと発表しました。1日の感染の確認が200人を下回るのは、先月27日以来です。
東京都は10日、都内で新たに10歳未満から80代までの男女合わせて197人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

都内の1日の感染の確認が200人を下回るのは、先月27日以来ですが、およそ1か月にわたり100人以上の感染確認が続いていることになります。

197人のうち、20代と30代は合わせて110人で、およそ56%を占めています。
また197人のうち、およそ40%にあたる79人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、残りのおよそ60%の118人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。

濃厚接触者のうち、最も多かったのは家庭内での感染で30人でした。

4歳と7歳の子どもが父親から感染したケースや、シェアハウスで30代の女性が同居人から感染したケースがありました。

このほか、職場内が15人、友人宅に10人が集まって会食した20代の男女2人が感染するなど、会食での感染が14人、医療機関や大学の合宿所など、施設内での感染が8人、夜間に営業する接待を伴う飲食店の関係者が、6人などとなっています。

一方、10日の時点での入院患者は9日より81人増えて1682人となり、都が正確な人数を把握、公表するようになった5月12日以降で最も多くなりました。

また、重症の患者は9日より1人増えて24人だということです。

これで、都内で感染が確認された人は1万6064人になります。

また、都は感染が確認されていた70代の男性1人が死亡したことを明らかにしました。

これで都内で死亡した人は334人になりました。

入院中の人は9日より81人増えて1682人

東京都によりますと、都内で10日までに感染が確認された1万6064人のうち、入院中の人は9日より81人増えて1682人となっています。

このうち、重症の人は9日より1人増えて24人です。

都は、10日の時点で、重症患者向けの病床100床を含めて、都内で2400床を確保しているほか、今後は2800床まで増やすことを目指しています。

これとは別に9月から10月にかけて2つの専用病院を開設して、200床を確保するとしています。

また自宅で療養している人は、9日より18人減って588人です。

さらに、都が開設している6つのホテルで療養している軽症や無症状の人は9日より4人増えて443人です。

都は、8月中にさらに2つのホテルを開設する予定です。

また医療機関への入院と、ホテルや自宅での療養のどちらにするか調整中の人は、9日より63人減って1047人です。

一方、すでに退院した人や自宅などでの療養が終わった人は、1万1970人となっています。

担当者「車でドライブ中の感染も」

都の担当者は、都内の1日の感染確認が先月27日以来、200人を下回って197人だったことについて、「197人は少ない数字だとは思っておらず、感染者が減ったという印象はない」と話しました。

そのうえで「お盆の期間中、帰省で車を利用する人もいるが、ドライブでの感染も見受けられる。車の中でもマスクをして換気をするなど、感染防止に努めてほしい。常にリスクがあると思って行動してほしい」と呼びかけていました。