無断で「大」の字点灯 規模縮小の京都五山送り火実施を前に

無断で「大」の字点灯 規模縮小の京都五山送り火実施を前に
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京都のお盆の伝統行事「京都五山送り火」は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、ことしは規模を大幅に縮小し、文字や形を描かずに実施されます。実施を前にした8日夜、送り火が行われる山に何者かが光で「大」の形の文字を浮かび上がらせていました。
「京都五山送り火」は毎年8月16日の夜、京都市を囲む山々に「大」や「船形」など5つの文字や形を炎で浮かび上がらせるお盆の伝統行事で、ことしは新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、規模を大幅に縮小し、文字や形を描かずに実施されることが決まっています。

ところが8日午後11時ごろ、京都市左京区の送り火が行われる山の如意ヶ嶽に、「大」の文字が点灯しているという通報が地元の保存会や警察に寄せられました。目撃した人が撮影した写真では、やや白い光で「大」の形の文字が浮かび上がっているのが確認できます。

大文字保存会によりますと何者かが山に登って無断で私有地に入り、大がかりな照明などを用いてライトアップしたとみているということです。

大文字保存会の長谷川英文理事長は「お盆に迎えた先祖の霊を送る大切な儀式を汚す行為だ」として、再発防止に向けて警察に相談するなど対応を協議しています。