新型コロナで全国戦没者追悼式参列者 去年の1割ほど 大幅減

新型コロナで全国戦没者追悼式参列者 去年の1割ほど 大幅減
8月15日に行われる、ことしの政府主催の全国戦没者追悼式は、新型コロナウイルスの影響で、参列者の人数が去年の1割ほどと大幅に少なくなる見通しです。
政府主催の全国戦没者追悼式は、毎年「終戦の日」の8月15日に行われていますが、ことしは新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、参列者や来賓を大幅に制限することにしています。

参列者のうち遺族の代表については、例年、都道府県ごとに55人ずつ招待していましたが、ことしは20人に減らす方針です。

遺族や自治体の側からもやむを得ず参加を断念する動きが広がっていて、7日の時点で、19の府と県が遺族代表の参加を取りやめる決定をしたということです。

この結果、付き添いや来賓もあわせた参列者の人数は、去年の1割ほどのおよそ600人と過去最も少なくなる見通しです。

会場では、感染を防ぐため▼国歌斉唱は行わず演奏のみとするほか▼座席の間隔を空けて参列者にマスクの着用や検温などを求め▼疑わしい症状がある参列者に対応する専用の救護所も設置するということです。

厚生労働省は、会場を訪れることができない遺族などのために式典の動画をインターネット上で同時配信することにしています。