介護施設 新型コロナ感染者出た場合 濃厚接触者以外も検査へ

介護施設 新型コロナ感染者出た場合 濃厚接触者以外も検査へ
全国の介護施設で新型コロナウイルスのクラスターが相次いで発生する中、厚生労働省は施設で1人でも感染者が出た場合、濃厚接触者にあたらない利用者や職員であっても広く検査を実施できるなどとした対応策をまとめました。
重症化のリスクが高い高齢者が利用する介護施設では新型コロナウイルスの感染が相次ぎ、厚生労働省によりますと、今月3日までに全国で少なくとも66施設でクラスターが発生しています。

中には、濃厚接触者以外の利用者や職員が検査を受けられず、感染が拡大したとみられるケースも起きていて、施設関係者から積極的な検査を求める声が相次いでいました。

これを受け厚生労働省は、介護施設での感染拡大を防ぐ対応策をまとめました。

それによりますと、施設で感染者が1人でも確認された場合は、「クラスターの連鎖が生じやすい」として、濃厚接触者にあたらない利用者や職員であっても広く検査を実施できるとしています。

さらに、施設に入所する人については、発熱などの症状が無くても医師が必要と判断すれば検査でき、積極的な検査を行うことでクラスターを防いでいくとしています。

また、介護施設の利用者が検査を受けやすくなるよう、保健所から医師を派遣して検体を採取するなど、検査体制を整備するよう自治体に求めています。厚生労働省はこうした対応策を都道府県などに通知し、介護施設での検査を強化することにしています。