社会

持続化給付金めぐる詐欺 神奈川県内で未遂含め10件以上

新型コロナウイルスの影響で売り上げが落ち込んだ事業者に現金を支給する「持続化給付金」をめぐり、給付金が不正にだまし取られる事件が、神奈川県内で未遂も含めて10件以上相次いでいることが、捜査関係者への取材でわかりました。
「持続化給付金」は、新型コロナウイルスの影響で売り上げが大きく落ち込んだ事業者が対象で、確定申告の書類や通帳の写しなどを添付して申請し、認められれば、個人事業主には最大100万円が支給されます。

捜査関係者によりますと、7月、神奈川県内の無職の18歳の少女らが個人事業主を装って申請し、給付金100万円をだまし取った疑いがあるということです。

これまでの調べによりますと、少女はSNSで知り合った人物の求めに応じて自分の口座番号や本人確認できる資料などを相手に送ったところ、後日、口座に給付金100万円が振り込まれ、そのうちの80万円を送金するよう指示されたということです。

警察は少女の個人情報を使って不正に申請が行われたとみて、詐欺の疑いで捜査しています。

神奈川県内では、同じように給付金がだまし取られる事件が相次いでいて、6月から今月にかけて未遂も含めて10件以上に上るということです。

若者が、LINEやインスタグラムなどで知り合った人物から、詐欺に加担するよう持ちかけられるケースが多いということで、警察が警戒を強化しています。

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