大手ビールメーカー4社の中間決算 新型コロナ影響で不振

大手ビールメーカー4社の中間決算 新型コロナ影響で不振
大手ビールメーカー4社の、ことし6月までの半年間の決算は新型コロナウイルスの感染拡大で、飲食店向けのビールの販売が落ち込んだことなどから、本業のもうけを示す損益が1社は赤字、3社が大幅な減益となりました。
大手ビールメーカー4社が7日までに発表した、ことし6月までの中間決算によりますと、本業のもうけを示す損益はサッポロホールディングスが50億円の赤字となったほか、アサヒグループホールディングスが去年の同じ時期に比べて41%減って526億円、キリンホールディングスが23%減って698億円、サントリーホールディングスが20%減って955億円となりました。

これは、感染拡大に伴う飲食店の休業や営業時間の短縮でビールの販売が、大きく落ち込んだことなどによるものです。

各社では、飲食店向けの需要の回復はしばらくは見込めないとしていて、比較的価格の安い「第3のビール」など、家庭向けの商品の販売に力を入れ収益を確保したいとしています。

キリンホールディングスの横田乃里也常務は「感染は再び拡大していて、今後も予断を許さない。健康意識の高まりなど消費者のニーズを捉えた商品を強化したい」と述べました。