4月~6月期決算発表 集中日 赤字決算28%余 東証1部上場企業

4月~6月期決算発表 集中日 赤字決算28%余 東証1部上場企業
東京証券取引所1部に上場する企業のことし4月から6月までの決算発表は、7日が集中日です。6日までに発表を終えた企業の集計では新型コロナウイルスの影響から、赤字決算の企業が28%余り、4社に1社となり、割合では前の年の同じ時期に比べて2倍以上となりました。
東証1部に上場する企業の第1四半期の決算発表は、7日、先月末に次ぐ集中日を迎え、合わせておよそ280社が業績を開示しました。

SMBC日興証券が6日までに発表を終えた969社の決算をまとめたところ、278社が最終的な損益で赤字を計上しました。

これは全体の28.6%、4社に1社に当たり、昨年度の第1四半期決算での12.8%と比べて割合では2倍以上に上っています。

新型コロナウイルスの影響が企業の業績を直撃する形となっています。

業種別に見ると赤字決算の企業は、製造業では38.7%で、自動車などの「輸送用機器」や「電気機器」で増えています。

また、サービス業などの非製造業は22.7%が赤字決算でしたが、「情報・通信業」はテレワークの拡大などを背景に需要が伸び、増益を達成した企業が全体の半数を上回りました。

SMBC日興証券の安田光株式ストラテジストは「景気の先行きに対する不透明感が強い中、企業にとっては組織のむだを省く構造改革を進められるかどうかが今後の業績を左右するカギになるだろう」と話しています。