新型コロナ ピーク時の必要検査数 約2倍に増加見通し 厚労省

新型コロナ ピーク時の必要検査数 約2倍に増加見通し 厚労省
今後、新型コロナウイルスの感染がピークを迎えた時、全国で必要となる検査数は1日におよそ5万6000件と今よりおよそ2倍に増加する見通しとなったことが厚生労働省のまとめで分かりました。厚生労働省は全国の自治体に検査体制を一層強化するよう要請しています。
厚生労働省は、ことし6月から先月にかけて、全国の都道府県に対し、感染のピーク時に必要となる検査数と、ピーク時に可能な検体採取とPCR検査の数を推計し、体制が十分かどうかを点検するよう求めました。

今回、その結果がまとまり、全国では豪雨災害で算出できなかった熊本県を除いて、ピーク時に必要となる検査数がおよそ5万6000件となり、先月31日に実施された件数と比較するとおよそ2倍に増える見通しとなったことが分かりました。

一方、ピーク時に可能な検体採取の数はおよそ6万1000件、可能なPCR検査の数はおよそ7万3000件といずれも必要な検査数を上回りました。

しかし、都道府県別にみますと、青森県、宮城県、埼玉県、東京都、大阪府の5つの都府県では、ピーク時に可能な検体採取の数が必要な検査数を下回ったということです。

一方、ピーク時に可能なPCR検査の数が必要な検査数を下回る都道府県はありませんでした。

厚生労働省は、5都府県で検体を採取する体制が不足するおそれがないか詳しく調べるとともに、全国の都道府県に対し比較的、検体を採取しやすい唾液による検査を活用するなどして、検査体制を一層強化するよう要請しています。