新型コロナ アフリカの感染者100万人に迫る 南アが52万人超

新型コロナ アフリカの感染者100万人に迫る 南アが52万人超
新型コロナウイルスの感染が拡大するアフリカでは、大陸全体の感染者が100万人に迫っています。

WHO=世界保健機関は、半数以上を占める南アフリカに専門家を派遣するとともに、各国に対策を一層強化するよう呼びかけました。
AU=アフリカ連合のまとめによりますと、大陸全体の感染者は6日までに99万2000人を超え、100万人に迫っています。

このうち最も多い南アフリカでは52万人を超え、全体の半数以上を占めているほか、エジプトで9万4000人余り、ナイジェリアで4万4000人余りが確認されています。

6日、WHOアフリカ地域事務局のモエティ事務局長が記者会見し、「各国で外出制限などの緩和が進んでいて、ウイルスとのつきあいは長期化せざるをえない」と述べ、感染者が今後も増えるという見通しを示しました。

感染が最も深刻な南アフリカには、WHOから公衆衛生などの専門家40人以上を派遣することになり、すでに6日には最初の数人が現地入りして、今後、地方の対策を支援するということです。

また、モエティ事務局長は「多くのアフリカの国では検査キットが不足している」として、実際の感染者の数はさらに多いという認識を示したうえで、各国政府に対して感染者の追跡や予防策の徹底などの対策を一層強化するよう呼びかけました。