シンガポール 外国人労働者 PCR検査で陰性なら職場復帰へ

シンガポール 外国人労働者 PCR検査で陰性なら職場復帰へ
シンガポール政府は、新型コロナウイルスの感染が拡大している外国人労働者の宿舎で行ってきたPCR検査などを7日までに終わらせ、陰性が確認された労働者から順次、職場への復帰を認めると発表しました。
シンガポールではことし4月以降、建設業などに従事するおよそ30万人の外国人労働者が生活する宿舎を中心に新型コロナウイルスの感染が急激に拡大し、政府は宿舎を封鎖したうえでPCR検査などを行ってきました。

宿舎に住む外国人労働者は狭い部屋に10人程度が同居して、トイレやシャワーを共有する環境で生活していたことから、5万4000人を超える感染者の9割余りが外国人労働者で、政府は密集を避けるため、新たな宿舎の建設を決めるなどの対策を進めています。

こうしたなか、シンガポール政府はこうした外国人労働者を対象にしたPCR検査などを7日までに終わらせると発表しました。

政府によりますと、陰性が確認された外国人労働者は順次、職場への復帰を認め、大部分が今月中に復帰できる見通しだということです。

ただ、宿舎での感染が再び拡大するおそれもあるとして、政府は定期的に外国人労働者の検査を行うなど警戒を続けるとしています。