「オンライン診療」新型コロナ感染拡大で特例措置延長 厚労省

「オンライン診療」新型コロナ感染拡大で特例措置延長 厚労省
医療機関に行かずに診察を受ける「オンライン診療」について、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、初診から認めるとした特例措置が延長されることになりました。
電話やインターネットを使って医療機関に行かずに診察を受ける「オンライン診療」について、初診の場合は原則、認められていませんでしたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、ことし4月から特例的に一定の条件のもとで初診でも認められています。

厚生労働省は6日、今後の対応を議論するため、専門家による検討会を開き、この特例措置をさらに3か月延長することを決めました。

厚生労働省によりますと、初診からのオンライン診療はことし4月から6月までに全国で2万件余り行われたということです。

ところが、中には、条件を満たしていないのに実施されたケースもあり、このうち乱用や横流しを防ぐため初診のオンライン診療では認められていない向精神薬などが処方されていたケースも88件報告されました。

今後、都道府県を通じて、医療機関への指導が行われるということです。

厚生労働省は、およそ3か月後をめどに再び検討会を開き、感染状況などを踏まえて特例措置を継続するか判断することにしています。