小池都知事「お盆や夏休み期間 都外への旅行 帰省控えて」

小池都知事「お盆や夏休み期間 都外への旅行 帰省控えて」
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東京都内で新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、小池知事は、6日午後5時すぎから臨時記者会見を開き、非常に厳しい状況であることに変わりなく、最大限の警戒が必要だとして、ことしのお盆や夏休み期間は都外への旅行や帰省を控えてほしいと呼びかけました。
このなかで、小池知事は、都内の現状は引き続き「感染拡大特別警報」という非常に厳しい状況であることに変わりなく、最大限の警戒が必要だと指摘しました。

そして、「お盆や夏休み期間は旅行や帰省のシーズンで、例年だと家族や親族で一緒に過ごす機会が多いが、この夏は都外への旅行や帰省を控えていただきたい。離れて暮らす家族や親族とは電話やオンラインなどを通じて話していただきたい」と呼びかけました。

さらに、「ことしの夏はコロナに打ち勝つことが最優先となる夏だ。1日も早く安全・安心の生活を取り戻していきましょう」と述べました。

そのうえで、ことしの夏は「特別な夏」だとして大切な家族や医療現場を守るためにも、「旅行や帰省」、「夜間の会食」、「遠くへの外出」を控えてほしいと呼びかけました。

また、今後、状況がさらに悪化した場合は都独自の緊急事態宣言も
考えざるをえないとして、そうならないためにもこの夏は感染拡大を食い止めなければならないと重ねて強調しました。

「この夏の過ごし方のお願い」

臨時記者会見で、小池知事は、「この夏の過ごし方のお願い」として具体的な対応を例示しました。

このなかで小池知事は、重症化のリスクの高い高齢者のうち感染経路が特定された人の4割は家庭内での感染で、高齢者への感染拡大が医療提供体制のひっ迫につながるおそれがあると指摘しました。

そして、「この夏の過ごし方のお願い」として、高齢者には熱中症に気をつけながらのマスクの着用や手洗い、消毒や換気の徹底のほか、買い物など生活に必要な外出の際の『3密』の回避を呼びかけました。

一部のスーパーマーケットでは高齢者優先の買い物の時間帯を設けるなどの工夫をしているので参考にしてほしいとしています。

また、高齢者と同居している家族には長時間、会話する際は自宅の中であってもマスクを着用すること、食事の際は時間をずらすとともにあらかじめ料理を一人一人小皿に取り分けることそして、タオルやコップ、歯磨き粉などは別々のものを使うことに気をつけてほしいとしています。

一方、若い世代の人たちには、活動が活発な上に感染しても無症状や軽症も多いとして、本人が気付かないうちに高齢者に感染させるおそれがあるなどとして、『自分も感染しない、まわりにも感染させない』という強い意識を持って慎重な行動をお願いしたいとしています。

また、すべての世代の人たちに対しては、夜間の繁華街への外出を控えることや、飲酒を伴う会食を午後10時までとするよう求めました。

さらに、事業者には酒を提供する飲食店などの午後10時までの営業時間短縮を徹底することや夏休みとテレワークを組み合わせて従業員の出勤を抑制すること、そして、感染拡大防止対策の徹底を宣言するステッカーを掲示することなどを呼びかけました。