米厚生長官9日から台湾訪問へ 米閣僚級の訪台は6年ぶり

米厚生長官9日から台湾訪問へ 米閣僚級の訪台は6年ぶり
台湾当局は、今月9日からアメリカのアザー厚生長官が台湾を訪問することを明らかにしました。アメリカの閣僚級の台湾訪問は6年ぶりだということです。
これは6日、台湾の内閣にあたる行政院が記者会見で明らかにしたものです。

それによりますと、アメリカのアザー厚生長官は今月9日から台湾を訪問し、蔡英文総統などと面会するほか、新型コロナウイルスの感染対策にあたる専門家などと意見を交わし、マスクの製造業者を視察するということです。

一方、これまでのところ、滞在日数については発表されていませんが、一部の台湾メディアは6日、台湾に4日間滞在する見通しだと伝えていて、台北市内に設置されている李登輝元総統の追悼会場にも立ち寄るかどうか、注目が集まっています。

今回のアザー長官の台湾訪問についてアメリカ政府は41年前の台湾との断交以来、最高位の高官だとしています。

今回の訪問について地元メディアの多くが重要な外交成果として大きく報じる一方で、新型コロナウイルスの感染が拡大するアメリカから訪問団を迎えることに疑問を呈する論調も一部ででています。

中国外務省「断固とした強い報復措置とる」

アメリカのアザー厚生長官の台湾訪問について、中国外務省の汪文斌報道官は6日の記者会見で「中国は、アメリカと台湾との公的な往来に断固反対する。アメリカには、『1つの中国』の原則を守り、いかなる公的な往来もやめるよう促す」と述べ、重ねて訪問を中止するよう求めました。

そのうえで「『1つの中国』の原則を無視したり、否定したり、挑戦したりする企ては、かならず失敗する。アメリカの間違った行動には、断固とした強い報復措置をとるだろう」と述べ、アメリカ側を強くけん制しました。

中国メディア 軍事力まで言及してけん制

アメリカのアザー厚生長官の台湾訪問について、中国共産党系のメディア、「環球時報」は、6日付けの社説で、アザー長官は、これまでに台湾を訪問したアメリカの高官よりも高位だとして「今回の訪問はより挑発的だ」と指摘しています。

そのうえで「アメリカと台湾が、さらなる関係強化を図ろうとしているのならば、中国としても十分に心の準備をしておかなければならない」としたうえで「中国には、軍事力を含む多くのカードがあり、重要なときにそのカードを切る意志はワシントンよりはるかに大きい」として、軍事力にまで言及してアメリカ側を強くけん制しています。