東京 新たに360人の新型コロナ感染確認 家庭内の感染は38人

東京 新たに360人の新型コロナ感染確認 家庭内の感染は38人
東京都は6日、都内で新たに360人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

このうち家庭内での感染は38人で、濃厚接触者の中では引き続き最も多くなっています。
東京都は、6日、都内で新たに10歳未満から80代までの男女合わせて360人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1日の感染の確認が200人以上となるのは10日連続です。

360人のうち、20代と30代は、合わせて229人で、およそ64%を占めています。

濃厚接触者は136人

360人のうち、およそ38%にあたる136人は、これまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、残りのおよそ62%の224人は、これまでのところ感染経路がわかっていないということです。

濃厚接触者のうち、最も多かったのは家庭内での感染で、38人でした。同居する子どもから夫婦に感染したケースや、両親のどちらかから0歳と2歳の子どもに感染したケースがあるということです。

また、家庭内で感染した38人のうち、9人は60代以上でした。

このほか、
▽会食による感染が34人、
▽職場内が20人、
▽福祉施設など施設内が4人、
その他が27人となっています。

会食による感染では男性2人が、住んでいるシェアハウスで開かれたパーティで感染したケースや、自宅で友人たちと飲み会をした夫婦が感染したケースなどがあるということです。

こうした自宅などで開いた飲み会で感染したケースは確認できているだけで3件あり、合わせて5人が感染したということです。

スナックやホストクラブ、キャバクラ店など夜間に営業する接待を伴う飲食店の関係者は合わせて13人でした。

入院患者は1476人

入院患者は、5日、1475人で都が正確な人数を把握、公表するようになった5月12日以降で最も多くなっていましたが、6日はさらに1人増えて1476人となりました。

重症の患者は5日から変わらず21人だということです。

これで都内で感染が確認された人は1万4645人になります。

また、6日死亡が確認された人はいませんでした。

重症患者は21人

東京都によりますと、都内で6日までに感染が確認された1万4645人のうち、入院中の人は5日より1人増えて1476人となっています。

このうち重症の人は5日から変わらず21人です。

都は、6日の時点で、重症患者向けの病床100床を含めて都内で2400床を確保していて、今後は2800床まで増やすことを目指しています。

また、自宅で療養している人は、5日より6人減って492人です。

さらに、都が開設している6つのホテルで療養している軽症や無症状の人は5日より14人減って408人です。

また、医療機関への入院と、ホテルや自宅での療養のどちらにするか調整中の人は、5日より59人増えて929人です。

一方、すでに退院した人や自宅などでの療養が終わった人は1万1007人となっています。

都担当者「家で飲む時も注意必要」

このところ相次いでいる家庭内で感染するケースについて、東京都の担当者は「発症して医療機関に行き、検査をうけて陽性が判明するまでの間に家族が感染してしまった例もある。家庭内での感染予防が重要で、症状が軽い場合でもすぐに医療機関にかかってほしい」と話していました。

また、自宅で友人を招いて飲み会を開き、感染するケースもあるとして「家で飲む時にも注意が必要だ」と話していました。
都は、会食を通じた新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、今月末まで都内の酒を提供するすべての飲食店と、酒の提供の有無にかかわらず、すべてのカラオケ店に対し、営業時間を午後10時までに短縮するよう要請しています。

さらに都民には、大人数での長時間の飲み会や宴会、少人数であっても近い距離での会話などは避け、飲酒を伴う会食目的での外出を控えるよう呼びかけています。