東京都内では家庭内感染が増加の傾向 新型コロナウイルス

東京都内では家庭内感染が増加の傾向 新型コロナウイルス
東京都内では、先月から今月にかけて家庭内で新型コロナウイルスに感染する人が相次いでいます。
先月1か月の都内の新規陽性者のうちそれまでに感染が確認された人の「濃厚接触者」は発表時点の合計で3048人でした。

このうち、家庭内で感染した人は582人でおよそ19%にあたります。先月は家庭内感染の増加傾向が見られ、1日から15日までは1日の平均人数が10.5人、濃厚接触者に占める割合が13.2%だったのに対し、16日から31日まででは、平均の人数が26.6人、割合は22.9%にそれぞれ増えています。

今月に入っても相次いでいて、1日は50人と先月と今月のなかでは最も多くなったほか、2日は30人、3日は27人、おととい4日は31人、きのう5日は25人でした。

都によりますと、10歳未満の子どもが父親から感染したケースや、70代の夫婦が孫から感染したケースなど、子どもや高齢者の感染が複数確認されています。また、5人家族で、1人からほかの4人全員に感染したケースもあるということです。

東京都「家庭で感染しない行動を」

家庭内で感染するケースが相次いでいることについて東京都の担当者は「家庭内にウイルスが入ると感染を防ぐのが難しくなる。とにかく家庭内にウイルスを持ち込まないことが大事で、感染しないための行動をとってほしい」と話していました。

また、症状がないなど自分が感染しているかどうかわからない人もいることに関連して、「高齢の同居者と話すときはマスクをして、食事は、大皿ではなく小分けにしたり時間をずらしたりするなど可能な範囲で対策をとってほしい。自分が感染しているかもしれないと思って行動して、少しでも体調が悪いと思った場合は、早めに医療機関を受診してほしい」と話していました。