自民・立民 閉会中審査で合意 安倍首相出席は継続協議

自民・立民 閉会中審査で合意 安倍首相出席は継続協議
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新型コロナウイルスへの対応などを議論するため自民党と立憲民主党の国会対策委員長は、今月19日以降、衆議院で閉会中審査を行うことで合意しました。一方、野党側が求める安倍総理大臣の出席については、引き続き協議することになりました。
立憲民主党など野党4党の国会対策委員長らは、国会内で会談し、新型コロナウイルスや豪雨災害への対応を議論すべきだとして、臨時国会の早期召集とともに、予算委員会などに安倍総理大臣が出席して閉会中審査を行うよう求めることで一致しました。

このあと、立憲民主党の安住国会対策委員長は、自民党の森山国会対策委員長にこうした要求を伝え、森山氏は、臨時国会の早期召集には応じられないとする一方、閉会中審査には前向きに対応したいという考えを示しました。

そして、今月19日に衆議院厚生労働委員会、26日には衆議院内閣委員会、そして、来月上旬には、衆議院予算委員会で、閉会中審査を行うことで合意しました。

一方、安倍総理大臣の予算委員会への出席については、引き続き協議することになりました。

また会談では、新型コロナウイルスへの対応で政府が、7日にも、今年度予算の予備費の支出を決める見通しだとして、予算委員会の理事懇談会で、政府から説明を受けることも確認しました。

自民 森山国対委員長 安倍首相の出席には慎重な考え

自民党の森山国会対策委員長は、記者団に「新型コロナウイルス対策という大きな問題に直面しているので委員会でしっかり議論することが大事だ。ただ、委員会での質疑は所管大臣で対応することがまず大事で、大臣を超えて安倍総理大臣と行うのはいかがなものか」と述べ、慎重な考えを示しました。

立民 安住国対委員長「首相の説明なしは不可解」

立憲民主党の安住国会対策委員長は、記者団に「一国のリーダーの安倍総理大臣が国民に説明しないのは、本当に不可解だ。国会対応を担当大臣任せにしているようでは今の危機を乗り切れない。かたくなに『嫌だ、嫌だ』という態度は本当に困ったものだ」と述べました。