「子どもは暑さ感じたら早めにマスクを外そう」小児科医団体

「子どもは暑さ感じたら早めにマスクを外そう」小児科医団体
連日、猛暑の日が増える中、新型コロナウイルスの影響で休校した期間の学習の遅れを取り戻そうと、各地の学校で夏休みを短縮して授業が行われています。

小児科の専門医の団体は、熱中症の危険があるとして、子どもは、暑さを感じたら早めにマスクを外すよう呼びかけるメッセージを出しました。
小児科の専門医でつくる日本小児科医会は4日、熱中症が懸念される中、子どもの学校生活でのマスクの着用についての考え方を示しました。

この中では、登下校の際には、バスや電車など、人混みの中ではマスクを着ける一方で、暑さや苦しさを感じたら早めにマスクを外すとしています。

そして、人が少ない場所ではマスクは外すとしています。

さらに、友達と屋外を歩くときは大声を出さず、顔を向き合わせずに話すなどとしています。

また、教室の中では、授業中に話す機会がないときにはマスクをせず、休み時間にはマスクをするものの、暑さを感じたら必ず外すとしています。

日本小児科医会では、子どもは感染しても症状が出ないケースも多いため、感染を広げないためにマスクは必要だとしている一方、子どもを熱中症の危険から守ることも重要だとしています。

メッセージをまとめた新潟大学の齋藤昭彦教授は、「マスクを着けていると熱が発散しにくいので、マスクを適切なタイミングで着け、水分補給もできるよう周りの大人が気をつけてほしい」と話しています。