米 学校での対面授業再開反対の教師らが抗議集会 新型コロナ

米 学校での対面授業再開反対の教師らが抗議集会 新型コロナ
新型コロナウイルスの深刻な感染拡大が続くアメリカで、学校での対面の授業の再開に反対する教師や保護者らが各地で抗議の集会を開きました。
アメリカの学校の多くは現在、夏休みですが、トランプ政権や与党共和党は新学期から対面での授業を再開するよう求めています。

こうした中、対面での授業は感染のさらなる拡大を招くとして3日、アメリカの30を超える都市で教師や保護者らによる抗議の集会が開かれました。

このうちニューヨーク市で開かれた集会にはおよそ500人が参加し、市の教育局の建物まで再開は時期尚早だと訴えるプラカードなどを掲げて行進しました。

ニューヨーク市は市内のウイルス検査の陽性率が3%を下回る状態が続けば対面の授業を一部、再開して新学期を始める方針を示しています。

参加した教師の1人は「市の計画では教職員と子どもの安全が確保されておらず、消毒などの感染対策や人員の確保も不十分だ」と話していました。

アメリカでは新型コロナウイルスの感染が拡大した3月から4月にかけてほぼすべての州で小中学校や高校などが休校になりました。

長期の休校は、子どもの教育や仕事を持つ保護者に影響が大きいという声がある一方、学校での感染への懸念も根強く、新学期からどのように学校が再開されるかは不透明です。