犬2匹がPCR検査で陽性 ペットの陽性報告は初 新型コロナ

犬2匹がPCR検査で陽性 ペットの陽性報告は初 新型コロナ
新型コロナウイルスに感染した人からペットを預かる取り組みを行っているペット保険会社が、預かった犬にPCR検査を行ったところ、2匹が「陽性」だったと発表しました。
国内でペットの陽性が報告されるのは初めてです。
ペット保険会社の「アニコムホールディングス」によりますと、7月下旬、新型コロナウイルスに感染した人のペットを預かる取り組みで首都圏の2世帯からそれぞれ預かった2匹の犬について、PCR検査で、いずれも「陽性」になったということです。

会社によりますと、ウイルスが付着しただけの可能性も否定できないため、実際に感染したかどうかは確定できないということで、2匹の犬は、いずれも症状は出ておらず、このうち1匹はすでに陰性になったということです。

会社では、ペットを預かる際にすべてPCR検査を行っていて、2匹は2回の検査でいずれも陽性となり、国立感染症研究所で改めて検査を行って、陽性を確認したということです。

環境省によりますと、国内でペットが陽性になったと報告されるのは初めてです。

アニコムホールディングスでは「動物は数日で陰性になるという報告もあり、飼育放棄につながらないようにすることが重要だ。感染対策を徹底して取り組みを続けていきたい」としています。

また、ペットからヒトに感染する可能性については、アメリカ・CDC=疾病対策センターはウェブページなどで、「現時点で情報は限られているが、動物からヒトにウイルスが広がるリスクは低いとみられる」などとしています。