首相「一進一退の状況 感染拡大防止に万全期す」新型コロナ

首相「一進一退の状況 感染拡大防止に万全期す」新型コロナ
新型コロナウイルスの感染拡大について、安倍総理大臣は、政府与党連絡会議で、一進一退の状況だとしたうえで、都道府県と連携して検査体制を強化し、高齢者などへの感染拡大防止に万全を期すとともに、治療薬やワクチンの開発と確保に努める考えを示しました。
総理大臣官邸で開かれた政府与党連絡会議で、安倍総理大臣は、新型コロナウイルスの感染が拡大していることについて、「全国的にも感染者数が再び増加している。他方で、入院している重症者の数はこの数日、全国で80人台、東京では20人台程度の水準で、一進一退の状況だ」と指摘しました。

そして、都道府県と連携して検査体制を強化し、高齢者や基礎疾患のある人への感染拡大防止に万全を期すととともに、治療薬やワクチンの開発と確保に努める考えを示したうえで、「感染拡大をできるだけ抑えながら、社会経済活動との両立をしっかりと図っていきたい」と述べました。

また、来年度予算案の概算要求の期限を来月末に設定しているとしたうえで、「歴史的な危機に直面する中、わが国として、思い切った社会変革を果敢に実行することにより、みずから未来を切り開いていく。与党とも力を合わせて、新たな日常を早期に実現し、日本経済をしっかりと回復軌道に戻していくことに全力を尽くしていく」と述べました。

公明 山口代表「政府は国民に発信を」

公明党の山口代表は、政府与党連絡会議で、「感染拡大に歯止めがかからない状況に、国民の不安は日増しに高まっている。病床などの確保に万全を期すとともに、社会経済活動との両立を支えるため、積極的なPCR検査などを通じて感染を抑制することが必要だ。政府がリーダーシップを発揮し、国民にわかりやすく発信するとともに状況の変化に応じた機動的な対応を、予備費なども活用して迅速に進めてもらいたい」と述べました。