米 「クルードラゴン」地球に帰還 有人宇宙船運用正式に再開へ

米 「クルードラゴン」地球に帰還 有人宇宙船運用正式に再開へ
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宇宙飛行士を乗せたアメリカの宇宙船「クルードラゴン」が、日本時間の3日、地球に無事、帰還しました。これにより、スペースシャトルの退役以来途絶えていたアメリカの有人宇宙船の運用が正式に再開されることになります。
アメリカの民間企業スペースXが開発した宇宙船「クルードラゴン」は、ことし5月、2人の宇宙飛行士を乗せて打ち上げられ、その後、国際宇宙ステーションにドッキングし、民間企業として初めて国際宇宙ステーションに宇宙飛行士を送り届けることに成功しました。

2人の宇宙飛行士はおよそ2か月間滞在し、再び2人を乗せた「クルードラゴン」は、日本時間の3日午前3時48分、フロリダ州沖のメキシコ湾の海上に着水しました。

アメリカの有人宇宙飛行はスペースシャトルの退役以来、9年ぶりで、最終試験として行われた今回の打ち上げや地球への帰還の成功により、アメリカの有人宇宙船の運用が正式に再開されることになります。

宇宙船が無事帰還したことについて、トランプ大統領はツイッターに「とても興奮している」と投稿しました。

NASAとスペースXは、日本人宇宙飛行士の野口聡一さんら4人が乗り込む「クルードラゴン」を、運用段階の1号機として来月下旬以降、打ち上げる予定です。

アメリカでは、航空機大手「ボーイング」が開発する有人宇宙船「スターライナー」もことし中に試験飛行を行う予定で、今後、民間企業による宇宙飛行が本格化するものとみられます。

野口聡一さん「臨戦態勢に入った」

運用段階の1号機に搭乗する日本人宇宙飛行士の野口聡一さんはNHKの取材に対して、「事前の懸念をすべてクリアした完璧なミッションだった。自分たちのミッションに向けカプセルや宇宙服の確認を進めるなど、臨戦態勢に入った。新型コロナウイルスや豪雨など厳しい状況がある中で、未来に希望を抱いてもらえるような飛行にしたい」と意気込みを語りました。

また、民間の宇宙船が運用段階に入ることについて、「民間企業が切り開く宇宙開発に、NASAが顧客として参加するという大きなパラダイムシフトがおきている。宇宙飛行の価格が下がるほか安全性が高まることも期待でき、今後、さまざまなプレーヤーが宇宙開発に参加することになると思う」と指摘しました。