東京都 新たに292人の感染確認 入院中の患者は1315人に

東京都 新たに292人の感染確認 入院中の患者は1315人に
東京都は2日、都内で新たに292人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。都内の1日の感染の確認が300人を下回るのは4日ぶりです。
東京都は2日、都内で新たに10歳未満から100歳以上までの男女292人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

このうち、20代と30代は合わせて203人で、全体のおよそ70%を占めています。

また、292人のうち、およそ39%にあたる113人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、残りのおよそ61%の179人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。

都内の1日の感染の確認が400人を下回るのは3日ぶり、300人を下回るのは4日ぶりですが、6日連続で200人を上回っています。

濃厚接触者の内訳では、家庭内での感染が30人と最も多く、職場内での感染が20人、会食による感染が16人、施設での感染が3人などとなっています。

一方、ホストクラブやキャバクラ店など夜間に営業する接待を伴う飲食店の関係者は、感染経路がわかっていない人も含めて、合わせて19人でした。

これで都内で感染が確認された人は1万3455人になりました。

一方、2日時点での重症の患者は1日と変わらず15人だということです。

2日、死亡が確認された人はいませんでした。

入院中は95人増えて1315人

東京都によりますと、都内で2日までに感染が確認された1万3455人のうち、入院中の人は1日より95人増えて1315人となっています。

このうち重症の人は1日と変わらず15人です。

都は2日の時点で、重症患者向けの病床100床を含めて都内で2400床を確保していて、2800床の確保を目指しているということです。

また、自宅で療養している人は1日より1人増えて389人です。

さらに、都が開設している6つのホテルで療養している軽症や無症状の人は1日より77人増えて396人です。

また、医療機関への入院と、ホテルや自宅での療養のどちらにするか調整中の人は1日より76人増えて1232人です。

一方、すでに退院した人や自宅などでの療養が終わった人は9791人となっています。

家庭内での感染が27%

都内での濃厚接触者の感染確認のうち、家庭内での感染は2日までの1週間で、233人にのぼり、全体のおよそ27%を占めています。

1日は50人、2日は30人と、職場内や会食を通じて感染した人より多くなっています。

都の担当者は「4人、あるいは5人の家庭で、1人から家族全員の感染につながった事例が、きょうだけで4件あるなど、家庭内で感染するケースは増えている」と話しています。

都は、軽症や無症状の人向けに6つのホテルを確保し、自宅から離れて療養するよう促していて、担当者は「早い段階で検査を受けて比較的軽症の人も多いので、しっかりホテルで療養してもらえるよう環境を整えていく。これから急に感染者が減るようなことはないと思うので、ニーズがさらに高まっても対応できるように先回りして準備していきたい」としています。

小池都知事「店と利用者 両方で感染防止を」

東京都の小池知事は都内で新たに292人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたことについて、「新宿保健所からの届け出が52件と多くなっている。また、全体のうち無症状の人は35人いて、濃厚接触者を検査していく中で感染が判明するという状況になっている」と述べました。

また、小池知事は、事業者が感染防止対策をとっていることを示す「感染防止徹底宣言ステッカー」の発行が13万件を超えていることを明らかにしたうえで、「お客と相対して営業する店にはこのステッカーを掲げてもらい、店と利用者の両方で感染防止対策をお願いしたい3日からは酒を提供する飲食店などの営業を午後10時までに短縮するよう要請するので、こちらも協力をいただきたい」と述べました。