名古屋の一部飲食店に営業時間短縮など要請へ 愛知 大村知事

名古屋の一部飲食店に営業時間短縮など要請へ 愛知 大村知事
名古屋市中心部の繁華街で新型コロナウイルスの感染が急速に拡大していることから、愛知県の大村知事は、名古屋市中区の錦地区と栄地区の一部の飲食店に対し、営業時間の短縮や休業を要請する方針を発表しました。
愛知県の大村知事は記者会見を開き、県内の感染状況について「5日連続で100人を超え、大変厳しい状況だ。接待を伴う飲食店や酒類の提供を伴う飲食店では、多くのクラスター=感染者の集団が発生している」と述べました。そのうえで「東京・大阪・愛知など大都市圏で足並みをそろえる」と述べ、名古屋市中区の錦地区と栄地区の一部の飲食店に対し、営業時間の短縮や休業を要請する方針を発表しました。

期間は、今月5日から24日までの20日間で、要請の対象となるのは、接待を伴う飲食店、酒類を提供する飲食店やカラオケ店です。

こうした店には午前5時から午後8時までの間の営業を要請し、県の感染防止ガイドラインを順守していることを示すステッカーを掲示していない接待を伴う飲食店などには休業を求めるとしています。

また、ステッカーを掲示し要請に応じた店に対しては、1日当たり1万円、最大で20万円の協力金を支給するということです。愛知県は、こうした要請について2日、正式決定する方針です。

このほか、大村知事は記者会見の中で、名古屋市内の飲食店で5つめのクラスターが発生したと明らかにする一方、県独自の緊急事態宣言については「現下の厳しい状況では、踏み込まざるをえない時がいずれ来るのではないかとは思う」としながらも、直ちには出さない考えを示しました。