医師の時間外労働 上限規制の年960時間を38%が超える

医師の時間外労働 上限規制の年960時間を38%が超える
医師の働き方改革として時間外労働の上限規制が設けられるのを前に、国の研究班が現在の医師の労働時間を調べたところ、上限規制を超えている医師がおよそ40%に上ることが分かりました。
医師の働き方改革をめぐっては、4年後の2024年度から、休日や夜間などの時間外労働の上限を年960時間とする規制が、一部の例外を設けたうえで新たに導入されます。

上限規制が始まるのを前に厚生労働省の研究班は、全国の勤務医を対象に去年9月、1週間の労働時間を調べ、およそ9000人分のデータを分析しました。

その結果、年間の換算で上限の960時間を超えて働いている医師が全体の38%に上ることが分かりました。

さらに、ことし2月から3月にかけて、都市部と地方の県の2か所の大学病院の合わせて6つの診療科について医師の労働時間を調べたところ、兼務する別の医療機関での労働時間を合わせると上限を超えてしまうケースが多いことが分かりました。

大学病院の医師は地域にある別の医療機関でも兼務して働いていることが多く、地域医療にとって欠かせない存在となっています。

研究班は、兼務先を含めた労働時間を上限以下に抑えながら医療体制を維持していくためには、今回の調査対象の大学病院では、診療科によっては最大で5.97人の増員が必要になると予測しています。

厚生労働省は今回の調査結果を踏まえて、4年後の上限規制の導入に向けた詳しい制度設計を検討することにしています。