岐阜県独自“第2波の非常事態”宣言 名古屋で酒伴う飲食自粛を

岐阜県独自“第2波の非常事態”宣言 名古屋で酒伴う飲食自粛を
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、岐阜県の古田知事は、県独自の「第2波の非常事態」を宣言し、感染者が増えている名古屋市での酒を伴う飲食を避けることなどを呼びかけました。
岐阜県では、31日午後、古田知事や県内の市町村長、医師会や経済団体の代表らが出席して対策本部の会議が開かれました。

会議では、国の緊急事態宣言が解除されたあとの感染者で行動の確認が終わった145人のうち95人が県外の行動がもとで感染し、そのうちの83人が夜の飲食など愛知県での行動に由来していることが報告されました。

また、感染者のうち20代以下が占める割合が30日までの1週間は52%となり、高校や大学でクラスターが発生していることなどが報告されました。

そのうえで、愛知県、特に名古屋市での酒を伴う飲食を避ける、夏休み中の学生は特に閉めきった場所や多い人数での懇親会やカラオケを自粛する、県境をまたぐ移動や感染が拡大している地域、特に愛知県との行き来を慎重にするなどの緊急対策を説明し、徹底を呼びかけました。

一方、県内の飲食店には休業や営業時間短縮の要請はしませんが、感染防止対策を徹底しない店で感染者が出た場合は、必要に応じて店名の公表や立ち入り検査を行うとしています。

古田知事は会議後の記者会見で、「第1波を上回るスピードで感染が広がり、第2波の非常事態が来ている。第1波と感染の実態は違うが、“オール岐阜”で取り組んでいきたい」と述べ、県独自の「第2波の非常事態」を宣言し、県民の理解と協力を呼びかけました。