新型コロナ 接触確認アプリ「ある程度の効果あり」 日大が試算

新型コロナ 接触確認アプリ「ある程度の効果あり」 日大が試算
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新型コロナウイルスの感染者と濃厚接触をした疑いがある場合に通知を受けられる国の「接触確認アプリ」の効果について、日本大学は、40%の人がアプリを利用し、通知を受けた人が40%外出を控えれば、感染の拡大を半分程度に抑えられるなどとする試算をまとめました。
千葉県習志野市にある日本大学生産工学部は、国の「接触確認アプリ」の効果について、利用者数と、通知を受けた人が外出を控える割合ごとに試算しました。

試算ではコンピューター上に1000人が生活する仮想の社会を作ったうえで、この中に感染者が10人いた場合の1か月後の累計の感染者数を計算しました。

その結果、40%がアプリを利用し、通知を受けた人が外出を40%控えた場合に、感染者数は38人となり、外出を全く控えなかった場合の半分程度に抑えられるという結果が出たということです。

また、利用率が20%で、通知を受けた人が外出を20%しか控えなかった場合でも外出を全く控えなかった場合と比べて感染者数が22%減るという結果になったということです。

厚生労働省によりますと、アプリのダウンロード数は、30日まででおよそ950万件だということで、日本大学生産工学部の大前佑斗助教は「利用率が低くてもある程度の効果があるという結果となった。今後、普及を促すことが大切だ」と話しています。